ワーキングホリデー(ワーホリ)は海外で働きながら生活する貴重な経験を提供しますが、一方で「やめとけ」と言われることも少なくありません。
本記事ではワーホリを避けるべき理由と、そのネガティブな側面を克服するためのポイントについて詳しく解説します。
ワーキングホリデーはやめとけとなぜ言われるのか?
ワーホリはやめとけと言われる理由は下記の通りです。
- 語学力が思うように伸びないことがある
- 日本帰国後の就職活動が不利になる可能性
- 思ったよりも費用がかかる
私がオーストラリアでワーホリをした経験も加えて、各内容について詳しく解説します。
英語力が思うように伸びないことがある
ワーホリで海外生活を始めたとしても、自分が求めているレベルの英語力を身に付けられるとは限りません。
たとえば語学学校でも日本人としか話さなかったり、日本人だけのシェアハウスに住んだりすると、良くも悪くも日本語だけで生活できてしまいます。
私はオーストラリアへワーホリに来てから3か月間は、日本人シェアハウスに住んでいました。メリットはみんないい人でとても楽しかったこと。デメリットは英語力が全く伸びなかったことです。
私のようなケースだと英語力はなかなか伸びません。なのでワーホリで海外へ行ってもその国の言語を使う機会が多い環境に身を置くことが大切です。
日本帰国後の就職活動が不利になる可能性
ワーホリ期間中は日本でのキャリアが途切れることになります。それが理由でワーホリへ行くのはやめとけという意見が出るようです。Yahoo知恵袋で調べるとこのような意見が多数見られました。
ワーキングホリデーを成功させるためのポイント
目標を明確に持つ
ワーホリに行く目的を明確にし、具体的な目標を設定することが成功への第一歩です。
たとえば、語学力向上を目標にするならどのレベルまで到達したいのか、具体的なスキルを身につけるのかなどを明確にしましょう。
目標を定めることでモチベーションを維持し、計画的に行動できます。自分が決めた目標を達成して帰国した人はワーホリ成功と言えるでしょう。
積極的に現地の文化に触れる
ワーホリの醍醐味のひとつは異文化に触れることです。現地のイベントに参加したり地元の人々と交流したりすることで、その国の文化や習慣を深く理解できます。
また、同じくワーホリできている外国人と交流することもおすすめ。外国人の友達を作る機会はそうそうないため、ワーホリをきっかけに国際交流を図ることも醍醐味です。
積極的に異文化に触れることで視野が広がり、新たな発見や感動を得られます。
ワーキングホリデーをやめた方がいいのはこんな人
安定した環境を求める人
新しい国での生活や仕事の環境が頻繁に変わるため、ワーキングホリデーに安定を求める人は行くことを再検討したほうがよいでしょう。
たとえばオーストラリアのワーホリでは、1つの雇用主の職場で最長6ヶ月働けます。つまり1年間滞在するにしても最低1回は職場を変える必要があるのです。
住居においても、ワーホリに来るほとんどの人がシェアハウス生活を選びます。理由は物価が高くて一人暮らしは費用面において厳しいことが挙げられます。
このようにワーホリでは日本での生活に比べて変化のある生活を余儀なくされるので、安定を求める人には向いていないと言えるでしょう。
計画性や自己管理が苦手な人
ワーキングホリデーでは仕事探しや住居の確保、ビザの管理など自分で多くのことを計画・管理する必要があります。そんのため計画性や自己管理が苦手な人は、ワーキングホリデーで痛い目に遭う可能性があります。
たとえば私の体験談だと、現金6万円だけでワーホリへ行き、給与をもらう前にお金が尽きて野宿する羽目になったことがあります。計画性がない人の最たる例ではないでしょうか。
計画性や自己管理に自信がない人がワーホリへ行ってはいけないわけではありません。しかし何かしらの問題やトラブルに発展する可能性が高いことを留意しましょう。
ホームシックにかかりやすい人
ホームシックにかかりやすい人は、ワーキングホリデーを避けた方が良いです。長期間家族や友人から離れて生活することは、精神的に大きな負担となることがその理由です。
ホームシックにかかりやすい人は短期留学などで経験を積んだあと、ワーキングホリデーを検討するという流れが最適です。
ワーキングホリデーで得られるメリット
新たな視野を得られる
異文化に触れることで自分の価値観を広げ、新たな視点から物事を見られるようになります。
たとえば異なる文化の考え方や生活習慣に触れることで、自分の常識や価値観が相対的に見えてくることがあります。
日本とは違う国の文化に触れることで、良くも悪くも日本では遭遇しない経験ができます。
さまざまな経験をすることで、いろいろな出来事を受け入れる能力(感性)を育むことに繋がります。
新たな視野を得ることで多様な考え方を受け入れ、柔軟に対応する力を養えます。
語学力向上に励む最高の環境
自分が学びたい言語が公用語である国へワーホリへ行くと、日常の中で身に付けたい言語を使う機会が多くなります。
日常生活の中で言語を使うことで、教室での学習とは違いリアルなコミュニケーションで使う単語や表現を身に付けられるのが魅力です。
たとえば買い物やレストランでの注文、友人との会話などさまざまな場面で学びたい言語を使う機会があります。
日常生活でよく聞く単語を逐一調べて「こういう感じで使うのか!」ということを繰り返すだけでもいい勉強になりますよ。
人生の貴重な経験
留学は語学学校で勉強する義務があり、就労ビザは働く義務があります。語学学校へ行くのには学校へ通う費用が発生し、就労ビザは取得するハードルが高いのが現状です。
しかしワーキングホリデー制度は、やるべきことが何も決まっていません。現地で働いたり語学学校へ通ったり、何もせず遊んだりと海外へ行けるビザの中で最も自由度に優れているのが魅力です。
なんでもできるがゆえに「ワーホリ=遊び・休暇」と言われる所以でもあるんですけどね。
また、例外の国もありますが、ワーホリは査証申請時の年齢が18歳以上30歳以下の人しか行けません。人生の中でも利用できる期間が限られていることや、1年以上自由に海外生活できることは自分の人生の中でもかけがえのない経験となります。
仕事を辞めてワーホリへ行ったことは私の人生においてもターニングポイントであり、かけがえのない経験のひとつです。
義務教育を終えたあと、安全にキャリアを築いていきたい人にとってワーホリは適した手段ではないかもしれません。しかし人生のどこかで海外に住む経験をしたい人や、ちょっと日本社会に就かれた人にとってはおすすめです。
ワーキングホリデーに行く前に準備すべきこと
費用の準備
語学学校へ行かないことを想定する場合、最低でも下記の費用が発生します。
- ビザ代
- 航空費
- 海外旅行保険料
- 家賃
- 家を借りる際のレント(保証金みたいなもの)
- 生活費(飲食)
オーストラリアへワーホリする場合にかかる費用の具体例は下記の通り。
- ビザ代:約6万円
- 航空費:オーストラリアの場合、ジェットスターだと片道4~5万円
- 海外旅行保険料:ピンキリだが20万円台が主流
- 家賃:毎週130~300ドル
- 家を借りる際のレント:保証金みたいなもの。家賃1週間分のことが多い。
- 生活費(飲食):人によるが外食と自炊併せて約5万円ほど
オーストラリアは給与も家賃も週払いなのが特徴。仕事に就いて給与をもらうまでの期間が短いので、仕事さえ見つければ金銭面的に厳しくてもやりくりできます。
とはいえ、ワーホリ先で予期しないトラブルに遭う可能性もあるので、想定よりも多い金額を貯めてから行くことがおすすめです。
語学力の向上
現地に行く前にできるだけ語学力を高めておくことで、現地での生活がスムーズになります。基礎的な単語や文法を学習し、簡単な会話ができるように練習しておきましょう。
語学力を高める具体的な方法は下記の通りです。
- オンライン英会話を利用する
- 通学式の英会話レッスンへ通う
- 英語学習用のアプリを使う
語学学校に通ったり、オンライン学習を利用したりするのも有効です。
個人的には
「日本人が教えてくれるオンライン英会話→外国人が講師のオンライン英会話」
という手順がおすすめです。
日本人だと分からないときにすぐ教えてもらえるのが魅力。日本人と英語で話すことに慣れたら、次のステップとして外国人とレッスンするという流れが適しています。
事前調査
現地の生活環境や文化について予め調査しておくと、現地でのギャップを減らすことができます。
住居事情や物価、交通機関、治安などを調べ、事前に情報収集しておきましょう。特に治安については要チェックです。都市自体は治安が良くても、特定の場所と時間次第で治安が悪い場所もあります。
僕がワーホリで住んでいたケアンズという町は比較的治安がいいものの、ケアンズセントラルというショッピングセンターの裏は治安が悪いことで有名でした。
まとめ
ワーキングホリデーは一筋縄ではいかない面もありますが、それを乗り越える方法もたくさんあります。
しっかりと準備して目的を持って行動すれば、ワーホリは素晴らしい経験となるでしょう。
この記事があなたのワーホリを成功させるための参考になれば幸いです。