一部の人やネット上では、ワーホリへ行く人は底辺だというイメージを持っているようです。
なぜこのようなイメージを持たれているのか、実際にワーホリ勢は全員底辺なのか?
オーストラリアへワーホリとして約2年間過ごした経験のある僕の経験や、周りの友人の状況を参考に底辺だと言われる理由について解説します。
そもそも底辺とはどういう状況をいうのか
底辺という言葉がどういう意味なのか改めて調べてみました
組織などの基盤をなす部分や、社会の下層部分のたとえ。「産業の—を支える人たち」
出典:Goo辞書 https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E5%BA%95%E8%BE%BA/
つまり「底辺=社会において下の立場になること」らしいです。
ではワーホリへ行くことで社会において底辺になると言われるのには、どのような理由があるのでしょうか。
ワーホリ勢は底辺だと言われる理由
ワーホリへ行くことでキャリアが途絶える
ワーキングホリデーは1年単位で海外へ住める制度なので、キャリアに対するリスクが大きい選択肢です。キャリアが途絶えることでワーホリ帰国後に仕事が見つからず、底辺生活を余儀なくされるというイメージがあるようです。
ワーホリへ行くことで日本生活のキャリアが途絶えるのは間違いありません。しかし、「1度キャリアが途絶える=底辺」というのはあまりにも短絡的ではないでしょうか。
事実、ワーホリ帰国後に就職先を見つけ、正社員として働いている友人をこれまで多く見てきました。
中にはワーホリ帰国後に職業訓練校に通って専門スキルを身につけ、全く違うキャリアを歩み始めてた人もいます。
具体的な目的や目標を持たずに行く人が多いイメージ
目的や目標がなく、ただ海外へ行きたいという理由だけでワーホリへ行く人もいます。
僕がオーストリアへ行った理由は
「自分の人生で海外へ住むという経験がしたい」
「英語喋れるようになりたい」
という理由でした。
僕も含めてこのように具体的な計画や目標がない場合、現地でただ時間を過ごすだけで終わってしまう可能性もあります。
ワーホリ帰国後、フリーターになる人が一定数いる
ワーホリ後に仕事が見つからず、フリーターとして不安定な生活を送る人が一定数います。オーストラリアでワーホリをしていた僕も例外ではなく、帰国後に3年間ほどフリータ生活をしていました。
ワーホリ帰国後にフリーターになる理由を、自身の経験をもとに下記にまとめました。
- 日本で腰を据えて働くことに迷いがある
- また別の国へワーホリへ行きたいという気持ちがある
- 正社員として働くと辞めづらいので、身軽なアルバイト雇用の方がいい
- アルバイトをしつつ副業し、将来的には独立したい
ワーホリ後の僕は、上記の理由で3年間フリーター生活をつづけました。
フリーターという立場は「ふらふらしている」「不安定」というイメージを持たれがちです。ワーホリ帰国後にフリーターをやっている人を見ると「ワーホリに行ってから底辺になったな。」と思われるのかもしれませんね。
ワーホリ経験者で英語を習得している人が少ない
「ワーホリで海外に行く=流暢にその国の言語が話せるようになる」ではありません。ワーホリ制度では英語の勉強を強制されないため、英語を学ぶも学ばないも本人の自由です。
とはいえ、ワーホリにしろ留学にしろ約1年間海外へ行った人は「海外で生活していたんだから言語習得してきたんだろうな。」というイメージを持たれます。
ワーホリへ行ったもののその地の言語を習得している人が少ないことから、「ワーホリへ行っても言語習得もできない=何しに行ったの?」と思われることもあります。
このようにワーホリへ行っても言語習得できないというイメージが
「ワーホリへ行く→言語すら身に付かない→底辺」という連想につながるのかもしれません。
ワーホリ勢は底辺だと言われているが実情はどうなのか?
一部の人には「ワーホリ=底辺」だというイメージを持たれているようですが、その実情は個人の努力と行動に大きく依存します。事実として海外での生活や労働を通じて成長する人や、良い意味で人生が180度変わる人も少なくありません。
たとえば、ワーホリで培った英語力を活かして日本語学校で正社員として働いている人もいれば、現地の人と結婚して子どもを授かり、幸せに暮らしている人もいます。
社会的に下の立場である底辺が、具体的にどういう状態のことなのか不明確ですが、ワーホリへ行くことが必ずしも底辺の生活になるわけではありません。
「ワーホリへ行く人は底辺だ」という言葉もそうなのですが、「○○=○○」という端的な現象における端的な結論に関しては、「それ本当なのか?」と疑問を持って調べることが大切です。
ネットや周りの声に従わず、自分の声に従ってほしい
本記事で述べているように、ワーホリへ行くことが底辺というわけではなく、その人次第というのが結論です。
ワーホリでの生活次第で周りから「底辺に落ちたな」と言われる可能性もあれば、「成長したなぁ」と言われる可能性もあります。
何よりワーホリを使うことの醍醐味は、海外で生活して日本ではできない経験をしたり外国人の友人を作ったり、今後どう生きていくかゆっくり考えたりする自由さにあります。
僕自身、ワーホリへ行く人が底辺だと言われる理由に複数該当しています。しかしワーホリでの生活は自分の人生でかけがえのない経験・思い出のひとつであり、行ってよかったと心から思っています。
ワーホリへ行く・行かないに関係なく
「ワーホリへ行くのはやめとけ」
とか
「ワーホリなんて底辺の人が使う制度だ」
などネットの声や周りの声を優先せず、自分の声を優先して行動することがおすすめです。
回りの声を参考にして行動すると、後から回りやネットの声のせいにして後悔してするかもしれません。
しかし、自分で決めて行動したなら全て自分の責任なので、他責にせず自責として考えることができます。他責は今後に活かせませんが、自責は今後の反省として活かせます。